オリスルート、アイリスルート、イリスルート(同じ)の話
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民間療法では、オリスの根は気管支炎、喘息、咳などの呼吸器系疾患や吐き気の治療に用いられる。さらに、頭痛、循環器系の衰弱、鼓腸にも効果があると言われている。しかし、現在のところ、これらの分野での有効性を示す科学的証拠はない。
こんな文章をみつけて、突き上げて叩き落すみたいの、好きだわーと思いつつ。(効果があるといわれているのに、有効性を示すデータがない、みたいな)
まず、値段が高いのが特徴。
なんでもこのエッセンスに仕上がるまでに相当時間がかかっているらしい。
グラースのとある蒸留所でうやうやしく金庫から塊がでてきて、それがオリスルートだったのだけど車の値段だっていわれた。(どの車かとかそういう野暮な話はしない。単位が数百万、数千万になるんだといいたいだけ)
で、その香りは、すみれのような香りとたとえられる。菫の香りってなかなか咲いている状態のときに香りを認識するのが難しいけど、(いわゆる菫ABSはニオイスミレの葉っぱの香り)淡い、紫、おこな系統の香り。私は大好き!
初めて香りをならいはじめたとき、最後卒業調香があったのだけど、菫の香りを作りたくて幾度も幾度も香りをやり直して作った。
イソラルダインという合成香料メインでジボダンのサイトにはFloral, Orris, Woody, Fruityと書いてある。とにかく、すみれ。すみれの香り。これは合成香料の話。
オリスルートCO2は、薄めてない状態で個体。これを薄めてつかうのだけど、1mlのオリスルート、99mlのエタノールに薄めてつかってもいいくらいだからなかなかコスパはいいと思う。1mlの値段だけみたら高いんだけど使いようにしたら悪くない。
そして香りの残ること残ること。完全なるベースノート。真ん中らへんから顔を出してラストまでのころり、最後の最後までしっかり香っている。
パウダリーな香りの王様。どの高級香水にも君臨している。(しらんけど。たぶん)だけどあたりはずれは大きい。何社からオリスを買ってみたけど全部香りが違っていた。(何種類かあるのでそもそも植物的に学名が違っていたり採油方法が違っていたりはあるんだけど、え? これ?? というのも中にはあった。不思議不思議のオリスルート)
この、現在店に出しているのは、香水に使いやすく、いい香りのものです。(え。っていうのはひっこめてる)
この上品なパウダリーの王様の香りが使いこなせるようになった素敵。